|
作・演出/オメオリケイジ
出演/オメオリケイジ、キッチン、アンディ鮪、いしずか陽子、山倉嘉純、中村竜徳。
2002年6月22日(土)〜23日(日) ミニホール新宿Fu-
2日間4ステージでの総集客数 104人
●開演後まもなく、役場の戸籍係が客席に語りかける・・・・・・・・・・・・
「苗字必称令。明治三年に身分に拘わらず苗字を名乗る自由が認められ、五年後の明治八年のこの法令で、今まで苗字を持っていなかった百姓や町人が苗字を名乗り戸籍登録することを義務づけられました。・
皆さんの中には、苗字は明治初頭の必称令で適当に付けたと認識されている方もいらっしゃるかと思います。・
ですが百姓や町人の中にも、元々その家に代々伝わる苗字を持っている人もいました。ただそれを公の場で名乗ることを許されていなかっただけなんです。
そういう人はよっぽど気に入らない苗字でもなければ、そのままか、漢字を少し変えたぐらいで登録したようです。・
もちろん元々の苗字を持っていない人もたくさんいました。そういう人は皆さんの認識通り、自分で、まあ適当でもないんでしょうが、考えて、苗字を登録しました。・
ですがその中にはこの女性のように読み書きが出来ず、苗字を考えようにも字がわからないから考えようがない人も多くいました。そういう人はお坊さんや近所の知識人や私のような役場の戸籍係に相談して苗字を決めたようです。・
そしてその登録の場では変に苗字にこだわる人も少なくありませんでした。戸籍係は、そう私は毎日そんな人の相手をさせられてたまったもんじゃありません。・
ですがそれが私の仕事です。そりゃあこれから自分の子孫が永遠に名乗る苗字です、こだわるのが当たり前です。そう自分を言い聞かせて仕事に努めました。・
でも本当にたまったもんじゃありませんでした。」・
・
・・・・・・・・・・・そして物語が始まり、主人公の坊主が少年時に母と生き別れ、そのために忘れてしまった過去の苗字を思い出したいとこだわり、そのこだわりに戸籍係や他の登場人物達も巻き込まれ、巻き込まれたお陰でそれぞれの人生も違った方向に向いてしまう・・・・・・・・。・
果たして坊主は過去の苗字で戸籍登録出来るのか・・・・・・・・・・・・・?
|